第46回 『停滞からの気付き』

先月、腰を痛めてしまい丸三日間全てのスケジュールをキャンセルして静養に努めておりました。犬を抱きかかえた時にピキッと・・・。養生する為の三日間は精神的にこたえます。ただ静養とは言っても私の愛犬の世話はしないといけない(私の妻では不安なので)。いつもの半分の散歩コースで、いつもの歩く速度の八割減で散歩をしておりました。不便な生活。自分のエネルギーが弱くなっていることにイヤでも気付かされる。

ん?でも待てよ。エネルギーが弱っているという事は、言い換えれば多くの飼い主さんが犬と向き合う場合のエネルギーに近づけたという事にならないか?そしてそれは飼い主さんの気持ちに寄り添う事が出来るという事にならないか?という発想に至りました。この事は私にとって収穫でした。

私は自分で言うのもおこがましい限りですか、人よりエネルギーが高いと感じており、かつて師匠から「お前と同じペースで動くと周りが疲れるから、その辺は気をつけなさい。」と言われたり、『何でこんな事が出来ないのだろう。』と飼い主さんに対してもどかしくなる事もあります。

『もっと飼い主さんの立場に立って指導しなさい。』『もっと周りの人の気持ちになって行動しなさい。』腰痛という手段を通しての仏様からのメッセージだったのかもしれません。

『失敗は社会大学における必須科目である。』とは私淑している先生のお言葉ですが、金言だなと改めて痛感しました。

腰痛という停滞によって自分を少し見つめ直すことが出来た、私の新年度はそういう気持ちでスタート致しました。

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