第19回 「道を拓くのは」

6歳になるオスの柴犬。週3回の出張訓練で関わらせていただいてもうすぐ2年になります。体をさわると嚙む。首輪の付け替えの時に嚙む。エサをあげる時に嚙む。めちゃめちゃ神経質。初対面の時に私は脛を嚙まれ「出張訓練でどこまでのことが出来るやろう・・・。」と、その犬の訓練・しつけのハードルの高さに暗澹たる気持ちにさせられました。飼い主様にも正直に説明しましたが「とりあえず出来るところまでやってほしい。」という言葉にスタートしました。

当初は毎回毎回神経をすり減らす作業の為かなりのエネルギーを持っていかれました。「もう無理かも・・・。」という気持ちになった事も数回ありました。が、「この犬を救いたい。」「飼い主様の信頼に応えたい。」という思いを二本柱として一所懸命に励みました。

熱意は通じますね。熱意は困難を打破しますね。熱意は道を拓いてくれますね。エサをあげる時はちゃんと座って待つようになり、リードの付け替えも容易に出来るようになりました。「今日は脚側行進をメインにしよう。」「今日は伏せて待てを5分に伸ばそう。」そういう事を考えながらワクワクしてる日々です。

道を切り拓くのは熱意。技術や理屈は二の次。まず行動する事。書物から得られる教えも素晴らしく、大切ですが実体験から得られる教えにはかないませんね。

行動・行動・行動。今日もなんやかんや行動しまっせ!!

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