第28回 「狭き門を・・・」

病気や体調不良ばかりで薬と縁を切る事が出来ない犬がいます。関わらせていただいて8年目になります。ここ数か月は特に体質が悪くなってます。飼い主さんも頭を抱えてます。現代医学だと投薬するしか術がないので仕方なく薬を飲み続けてるわけですが、しかし薬を飲んでも体質が変わる事は絶対ありません。体質を改善するには努力が必要です。『行』と言い換えてもいいぐらいの努力です。

約2年前から『行』の内容を小出しにして飼い主さんに説明してきましたが、そのハードルの高さに気後れして、一歩を踏み出せず、なるべく楽な方へとズルズルここまできました。しかし一向に改善しないのと、かわいい愛犬に投薬するのが忍びないというので、ようやく重い腰を少しだけ(ほんの少しですが)上げてくれるようになりました。喜ばしいことですが前途は多難です。真理へと至る門は狭く、道は細く険しいのです。

飼い主さんが、かわいい愛犬に『行』を強いる生活をどこまで続けていく事が出来るか。

それをサポートするのも、訓練士の大切な仕事です。

日々、精進です。

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