第32回 「初春雑感」

梅の花が散り、桜の蕾がふくらみ始め春がすぐそこまできましたね。メジロのつがいが梅の木に止まり楽し気に語り合っている光景がとても好きな私は、桜が待ち遠しい気持ちと梅の花が散る寂しさが入り混じったなんともセンチな気分になります。まさしく諸行無常。日々の暮らしの中でも随所にお釈迦様の教えが胸に響きます。

約二か月前から9才の柴犬の散歩代行をしておりました。飼い主さんが足を怪我されたので、その間の世話を頼まれた次第です。引っ張り癖がひどく、80才を目前に控えた飼い主さんには大変だなと思い、ついでに引っ張り癖のしつけもしておりました。9才なので悪い癖がしみついておりましたが、二か月間毎日毎日私が世話するのですっかり改善しました。家を出る時も門の前でちゃんと座り、人間が先に出るまで待つようになり、心の穏やかな犬になりました。

引っ張り癖の発生メカニズム、治し方、犬と向き合う時の心の持ち方、リードの持ち方等を指導させていただき、今では足が回復した飼い主さんが快適に散歩してるようで、今朝もお喜びのメールをいただきました。ありがたい事です。

訓練競技会で好成績を目指す喜びもありますが、問題行動の研究やしつけの勉強がおろそかになるようでは訓練士の存在意義はないと私は考えております。

同志が集い、悩める愛犬家の為の研究会みたいなものを自らが発起人となって発足するのが私の夢の一つであります。

勉強、研究は楽しいものですぞ。

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