第65回 『名著5選』

私は読書が趣味で、時間があれば何かしらの本を読んでいます。今回は影響を受けた本を紹介したいと思います。

第5位 『あなたの犬は幸せですか』 シーザー・ミラン

世界的ドッグトレーナーの処女作。犬と接する時の心構えや、問題行動発生のメカニズムが分かり易く、説得力のある言葉で書かれてあり、素人の方が読まれてもきっと心に響くものがあると思います。

第4位 『二宮翁夜話』 編著 村松敬司

歴史上の人物で最も尊敬しているお方です。二宮尊徳に関する本は読み漁りましたが、本書が一番分かり易く二宮尊徳の思想や業績がまとめられてると思います。

『飯と汁 木綿着物は身を助く その余はわれをせむるのみなり』

まことに金言だと思います。

第3位 『永平大清規』 編著 篠原壽雄

五年前から実践している健康法をきっかけに出会えた本。

鎌倉時代の高僧、道元禅師が書かれた書。日常の礼儀作法や食べ物に対する向き合い方等、出家者のみならず我々在家で生きる者の心にも響く教えがたくさん書かれてます。編著者の篠原氏の以下に記す言葉を多くの犬の飼い主に熟読玩味していただきたい。

『親は若者の言いなり放題にふるまって、若者の欲しがる物をただちにわかち与え、その主張に与する事が若者を理解する親の態度であり、それが彼らとの心の交流と考えている。勘違いもいいかげんにしてくれ、とさけびたい。そんな態度には本当の親心も慈悲心のかけらもない。ただ単に無定見に若者に振り回されてるにすぎない。』

『親』を『飼い主』に、『若者』を『犬』に置き換えてみた時に、しつけに関してこれ程為になる名文はないと思います。

第2位 『白砂糖の害は恐ろしい』 甲田光雄

私が勝手に師と仰いでいる甲田光雄医師渾身の書。タイトルに示す通り白砂糖がいかに身体及び精神に悪影響を及ぼすかを、甲田医師の鬼気迫る想いと情熱がヒシヒシと伝わる言葉で綴られている名著です。

私が砂糖を絶つことができたのも本書のおかげです。この本が私に真の健康とはどういう状態であるかを教えてくれました。

第1位 『スッタニパータ』 『ダンマパダ』 訳 中村元

座右の書。初期の仏典。この二冊は甲乙つけがたいので同率1位。

仏教と聞くと『かたっくるしい』『とっつきにくい』『うさんくさい』といった感情を持って敬遠される方が多いのではないでしょうか。私もかつてはその一人でした。無宗教の者が信仰心を持つにはきっかけとなる大きな出来事が必要ですからね。

お釈迦様は仏教の開祖とされてますが、しかしそれは後の時代の人達がつくった定義であって、ご本人にはそのような認識はなかった。お釈迦様はただひたすら『人間はどう生きるべきか』を追究し、悟り、説かれた方です。2500年前の教えが今も全く色褪せる事無く輝くのは、時代は変わっても人間の本質は変わらない事を物語ってます。

人生に迷った時、自分に自信が持てなくなった時、人を信じる事ができなくなった時、本書を手にとってみて下さい。きっと道を拓くヒントが見つかると思います。

以上が20代から今に至るまでの約20年間に出会った中で選んだ5冊です。10年後、20年後に別の本が加わっているのか、(たぶんないと思いますが)全く顔ぶれが変わっているのか。

いやぁ、楽しみですなぁ。

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