第71回 『推薦図書』

先月からある本を読み直しています。

『靖國のこえに耳を澄ませて』

2011年に購入して以来なので10年振りに読み直している事になります。深い理由はなく、8月に入りセミの賑やかな声を聞いた瞬間に『特攻隊の方達の言葉に触れたい。』と思ったのがきっかけです。10年前に読んだ時も感動しましたが今回はその比にならない程で、胸をふるわされております。その時の自分の価値観や心理状態で同じ本、同じ言葉でも響き方が変わる。読書の醍醐味の一つですね。

私は特攻隊の方達を心から尊敬しております。彼らは英霊として靖國神社にお祀りされています。英霊の御言葉には大変重みがありますが、今回読み直してみてその理由がよく分かりました。自己を中心に置き世界を見るのではなく、自己を中心から離れたところに置き世界を見ることを悟りといいますが、彼らはその悟りを開かれているんですね。だから御言葉に力があり、とても良いお顔をされているんです。

『洗脳されていた』とか『検閲が厳しかった』とか色々言われてますが、素直な心で、白紙の心で日記や遺書に触れるとそのような思いは一瞬で吹き飛びます。魂のこもった言葉は人の心を動かす力があるんです。本物の言葉は風化しないんです。

英霊の御言葉に比べ自分の言葉がいかに軽いか。現代人の言葉がいかに薄く汚いか。すぐに不平不満の言葉を吐く私達現代人は何かが、どこかが狂っているんだと思います。

日本人が日本人としての誇りを取り戻す。

人間が人間としての自覚を取り戻す。

この本にはその力がある。

読書の秋です。

一人でも多くの方にこの名著を手に取っていただきたいと念願致します。

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