先日私は48回目の誕生日を迎えたのだが、何人かの飼い主さんは私の誕生日を把握されており、その方々からお祝いの言葉を頂戴した。その内の一人の年配のおじさんの言う事が面白い。「先生、誕生日ぐらいは酒飲むんかぁ。」私は普段から一滴も呑まないし、誕生日だからって何か特別な感情が湧くわけでもないし、従っていつもと違う事は何もしない。との旨をお伝えすると、「酒も呑まん、美味いモンも食わん、って何が楽しくて生きてんねんなぁ。」ときたもんだ。私は笑って答えない。
晩酌が楽しみな人、美味しい物を食べる事が楽しみな人、旅行や遊びが楽しみな人から見たら私の生き方は無味乾燥しているように映るのだろう。が、私は私なりに人生を楽しんでいる。1日の内で一番幸福を感じるのが早朝の静かな時間にコーヒーを飲みながらの読書と正座だ。この時に至福を感じる。静寂の力を得ている。犬と向き合う時に一番必要な『静かで強いエネルギー』はこの時間帯に頂いている。
お酒や美味しい物や旅行等に楽しみを見出す事は悪い事とは思わないが、いつからか私はそういう事にあまり喜びを見出せなくなった。何となく、本当の幸せってそれらとは別のところにあるような気がして、本物の幸せってもっと静かで、揺るぎないものなんじゃないかと思うようになった。先人、先哲の本を読み漁り、実生活に取り入れ、実践し、反省し、研究しを繰り返し今年で10年あまり。まだまだ発展途上だが自分なりに見えてきていると感じれるぐらいのところまではきたかなと思う。
夢の世に 同じ迷いにほだされたる人々に
名を知られて何かせん。
永き後に 悟りを極めて 仏の御前にて
名を上げたまえかし。
これからも私は酒や美食には目もくれず、本物を追い求める日々を過ごすでしょう。
一年後の今頃、私はどこまで成長出来てるのか、はたまた退歩しているのか。
それを肴にして人生に酔ってまいります。