第11回 「噛み癖」

私の元には毎度毎度犬の問題行動に関する事で様々な悩みが持ち込まれます。とても簡単に解決する内容から少々難解な内容まで多岐に渡ります。先日持ち込まれた内容は難解な類でした。詳細は省きますが所謂噛み癖というやつでして、その犬は首輪を付け替えたりリードを付けたりする事が出来ないタイプでした。その時は私がリードをつけ飼い主さんにアドバイスをして帰り、後日飼い主さんから喜びの連絡を受け一件落着しました。

この噛み癖、飼い主さんにとってはやっかいなんですがプロ(訓練士・トリマー・獣医)にとってもやっかいなんですね。私の知り合いの訓練士は「噛み癖は直らない。」と断言してる方もおられます。でも直らないわけないんですよ。何か原因があるから嚙むようになってしまったわけですから。

私はこれまで多くの噛み癖のある犬と向き合ってまいりました。原因やメカニズムは千差万別ですが共通している事が一つあります。それは「噛み癖のある犬は笑顔が少ない。」という事です。人間に対する不信感が犬から笑顔をうばってるんでしょう。そういう犬を見る度「かわいそうだな。」と感じてます。かわいそうな犬をつくらないよう飼い主は勉強しなくてはいけません。それらの問題を改善出来るよう訓練士は研究しなくてはいけません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です