第37回 『本物との御縁』

私は八年前にある出来事で心が壊れかけていた時に仏教に御縁をいただき救われました。以来、仏教専門書を読んだり、高僧の教えを吸収したりと、自分なりに勉強し、実践し、日々の生活に応用するようになりました。それは今も継続中で、これからも死ぬまで続けると確信しています。

数ある名僧・高僧の中でも特に感銘を受けたのが道元禅師です。師の教えは非常に素晴らしい。出家者のみならず、我々世俗に生きる者達にとっても必要で大切な教えを説いておられます。師の教えを犬の訓練士という立場で応用・実践していくことで、様々なトラブルを抱えている犬や飼い主と向き合う事が容易になりました。師は今から約800年前の方ですが、本物は残ります。

先日、妻と近くのショッピングモールへ買い物へ行った折、本屋さんに立ち寄りました。ペット関連の棚を物色しているとたくさんのしつけ本が・・・。普段は全く読まないのですが久し振りに手にしてパラパラめくってましたがすぐに棚に戻しました。書かれている内容が薄過ぎる。「しつけ本の通りにやってもうまくいかない。」云々の言葉を多くの飼い主さんからよく聞かされますが、改めて『そりゃそうなるわなぁ。』と思いました。

本物との出会いが難しい現代社会に生きる我々が本物に出会うには、これまでの常識や観念をゼロにして、名僧・高僧の教えに触れてみて下さい。実践する努力を起こしてみて下さい。

間違いなく犬との関係が変わります。内容のうすいしつけ本を読むよりも、自己研鑽に励む方が犬の問題行動を解決する糸口を見つける事が出来るようになります。

なんだか説教じみた内容になってしまいました。仏教に御縁をいただいたのがちょうど今の時期だったのでついついペンを走らせてしまったのかもしれません。

もうすぐ夏も終わりますが、まだまだ残暑は厳しいかと思います。くれぐれも熱中症にはご用心を。

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