第2回 日課

私は一日に三回愛犬の散歩をする事を日課としています。特に早朝、朝一番の散歩を一番大事にしています。どれだけ忙しくても努力して時間を作って一時間前後は散歩しています。一日計三時間近くは愛犬と共に歩いてます。犬を飼う以上最後まで世話をするのは当然であり、義務でもあるわけですが、散歩の為の時間を作る事が一番大事だと思います。それは犬にとって散歩(運動)が一番重要だからです。栄養バランスのとれたエサを与える、オヤツをあげる、可愛がる等も大事ですが、散歩が一番大事です。犬の行動心理を勉強すれば明らかです。あっ、もちろんしつけや訓練よりも大事です。・・・・引きました?(笑)訓練士の私がしつけや訓練よりも散歩の方が大事、って何か変ですよね(笑)

20年近く訓練士をやってきて、多くの愛犬家の悩みを聞き、様々な問題行動を抱えた犬と向き合っていく中で気付いた事があります。それは「犬の問題行動で悩んでる飼い主の99%が充分な散歩をさせていない。」という事です。問題行動の内容は多岐に渡りますが、その要因となるものは共通しています。ストレスです。

ストレス社会と言われる現代を生きる我々人間には様々なストレス解消法があります。音楽を聴いて気持ちが落ち着くという方もおられるでしょうし、ショッピングで気分が発散出来るという方もおられるでしょう。また、旅行をしたり、読書をしたり、おいしい物を食べたり等至れり尽くせりの感があります。

一方、犬はと言えばどうでしょうか?おいしいオヤツを食べる事が大好きな犬もいれば、飼い主の愛撫を受けるのが楽しみという犬もいるでしょう。しかし、それらの犬にとっても、根本的なストレス解消法は運動だと私は断言出来ます。逆に充分な運動をかけずに、むやみやたらにベタベタする、甘やかす等していると間違いなく犬の精神状態はおかしくなります。性格が曲がります。運動が犬のエネルギーを正しい方向に発散してくれます。動物にとってそれが自然の姿だからです。自然から逸脱した事をしていると必ずしっぺ返しをくらうと私は常日頃から感じてます。犬がそれを教えてくれます。

噛み癖・引っ張り癖・無駄吠え・トイレのしつけ等、様々な「問題行動」で頭を抱えてる方がおられると思いますが、犬がどうこうの前にまずは自分を謙虚に省みて、愛犬の運動に時間を費やせてるかどうか、愛犬の運動の為の時間を作る努力をしているかどうかを自問自答すべきだと思います。

愛犬と共に一日二時間は歩く事を日課とする。私が犬を飼っている方々に強く提言したい事です。

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