第62回 『書く功徳』

家の近くにとても可愛く、綺麗な声で鳴く鳥がいます。調べてみるとイソヒヨドリという名前らしいです。本当に綺麗な声で、その声を聞くととても癒されます。たまたまベランダに来て間近で聞けた時は幸せな気持ちでいっぱいになり、その日一日良い事が起こりそうな気にさせてくれます。

そのイソヒヨドリの声をBGMに私は毎朝写経をしております。その日のスケジュールの都合で5分で終わる時もあれば、40分程書いている時もあります。今年で3年目になりますが一日も欠かした事はありません。通常の写経は般若心経・写経用紙・筆ですが、私の場合はお地蔵さんのお経・大学ノート・鉛筆という超我流です。写経の目的は瞑想にあると思ってるのでそれでいいと勝手に納得してやってます。数年前から瞑想の大切さを感じるようになり、私の日課の一つになっておりますがその効果は素晴らしいと実感しております。

鳥の声、バイクの音、車の音、風の音、人の生活音・・・。それらの音に自分自身がどう反応しているかがよく分かるようになります。

自分自身の心の動きを客観視出来るようになり、いかに心が移ろい易く、もろいものであるかを痛感させられます。

また、犬がどの音に反応し、人間のささいな動きも見逃さない観察力を有しているかがよく分かるようになります。それはつまり、犬との距離が近くなるという事です。当然しつけや問題行動の改善にも役立ちます。

少し早起きして、静かな心で文字を書く。それだけで人生が少しだけ豊かなものになっていくと思います。

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