第92回 『鎮魂』

今月12日に愛犬マックスが永眠しました。

16年の生涯でした。

亡くなる2週間前から介護状態になりましたが、最後の最後まで賢く、本当に本当に立派な犬でした。

1才半の時に引き取ったので、14年間を共にしましたが、その14年より最後の2週間の方が、マックスを抱きしめてあげた回数が多い事に気付いた時に自分の不甲斐なさに愕然としました。その14年より最後の2週間の方が、マックスに「ありがとう」と伝えた回数が多い事に気付いた時に懺悔の気持ちに押しつぶされそうになりました。

『何でもっと抱きしめてやらなかったんやろう。』

『何でもっとありがとうを言わなかったんやろう。』

マックスを抱きかかえながら見上げた満月の神々しい光。

号泣しながらマックスに感謝の念を伝えた時の夕日の輝き。

私は生涯忘れる事はないでしょう。

 

息を引き取った当日は季節外れのぽかぽか陽気でした。『せめて最後はお天道様の下で。』との想いで抱きかかえながらベランダへ移しました。太陽の光を浴びた瞬間のマックスの表情に感動しました。とてもしんどいはずなのに微笑んだのです。その瞬間『世界一美しい犬だ。』と思いました。前が見えないぐらい号泣しました。その2時間後、私の最高の相棒は旅立ちました。

マックス。

太陽の光を浴びた瞬間、君の目には何が見えたのかな。

大好きなササミすら食べれなくなって本当に苦しかったね。

水も自力で飲めなくなって本当にしんどかったね。

君は

君は

オレに引き取られてよかったのかな。

幸せやったんかな。

その答えは、自分があの世に行った時に分かるんやろな。

あの世へ行った時に、マックスが迎えにきてほしい。またマックスと散歩がしたい。

それを叶える為には、一生懸命生きるしかない。生き切るしかない。

愛犬家の皆様、どうか後悔の念が残らないよう愛犬との一日一日を大切にして下さい。いっぱいいっぱい抱きしめて下さい。感謝の念を忘れないで下さい。

最後に改めて

マックス、ホンマにホンマにありがとう。どうか安らかに。

合掌。

 

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