第102回 『今年の漢字』

12月に入り、早や半月が過ぎた。もういくつ寝るとお正月である。「年を重ねる度に時の経過が早くなる。」と昔から言われてきたが『真理やな。』と感じている。8月が終了した時点で気付けば大晦日、というのがここ数年の私の実感である。『人生の最小区画である一秒に集中する事』『正しい一秒を積み重ねる事』を自己暗示にかけて努力しているが、実行度合いを自ら省みると赤面モノである。修行が足りん。シュギョウガタリンネヤガワチュウネンオトコである。ヒト科で寝屋川市に棲息中である。

私の2023年を漢字一字で表すなら『別』である。相棒マックスとの別れ、10年以上お世話になった方との別れ、15年以上出張訓練として面倒を見させていただいた犬との別れ、実家の老描との別れ。こう別れが続くと否が応にもふさぎ込みがちになり、考えさせられるものがある。特に相棒マックスと実家の老描との別離は私に大打撃を与えた。マックスも老描も、私が最もしんどかった33才から40才の時期に支えてくれた存在である。彼らのお陰で私は精神を保てていたと言っても過言ではない。その二大巨頭を同じ年に失うとは・・・。『僕たちがいなくてもあなたは大丈夫。』というメッセージなのかどうかは分からないが、とにかくも残された者は前を向いて進むしかない。もしもあの世とやらが実際にあって彼らがそこで待っていてくれるのなら、その世界に行けるように正しく生きるのみである、という思いで毎日を過ごしている。

毎年の事ながら今年もたくさん本を読み、先哲の言葉に救われ、幾多の難局を切り抜ける事が出来た。特に『西郷南州遺訓 雑賀鹿野編 頭山満講話』と『人生と財産 本多静六』の2冊からは多大なる勇気と知恵をいただき、何人も崩す事の出来ない不動の幸福を得る事が出来た。この2冊は今後の私の人生においても常に右に座すること確実である。

読書の力は絶大である。読書の功徳は絶対である。女優の芦田愛菜さんが有名子役にありがちな道を辿らず、いまだに人気を維持し、かつ魅力が増しているのもひとえに読書の力が働いていると見ている。今後、彼女がどのような人生を送られるのか楽しみである。知的で、素晴らしい女性となり、幸せになっていただきたいと思うし、また、そうなると思う。

・・・って。

お前誰やねん!!!と突っ込まれそうなのでこの辺りでやめておく。

とにかく

明るい安村ではなく

今年も終わりである。

今年も一年ありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

精進致します。

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