第109回 『蝉と五輪と私』 

連日の猛暑である。元気なのは蝉とオリンピック選手ぐらいなんじゃないか、というぐらいの暑さである。蝉とオリンピック。今月の私の印象に残るワードである。まずオリンピック。先日開幕され、楽しみにしてた方もおられると思うが、私は開幕する三日前に知人との会話で初めて知った。「え、そうなん???」いやぁ、びっくりしましたね。いくら興味がないとは言えオリンピックが開催される事を知らなかったとは・・・。もう少し世間の話題を日々の生活に取り入れた方がいいかも・・・。

それから蝉。私にとってはオリンピックなんかより(選手の皆様ごめんなさい)よっぽどか大事である。先日の事、車から降りた時に弱り果てた蝉が仰向けの状態で足を前後左右に力なく動かしていた場面に出くわした。その哀れな蝉を見た私は『最後ぐらいはせめて土の上で・・・。』と思い、つかもうと体に触れた瞬間「ジジジジジジジジ!!!!!!!」とけたたましく鳴きながら(?)空高く舞い上がり彼方に飛び去っていったのである。残された私はビックリするやら唖然とするやらで茫然自失の体である。今の今まで瀕死の状態だったのに・・・。まるで最後の最後まで力を振り絞って生命を謳歌するかのような姿に胸を打たれてしまった。

金メダルを獲ったオリンピック選手が日本国旗を見上げながら君が代が流れる光景も感動モンだが、小さな命が見せるワンシーンにも金メダル級の価値があると思う。大切なのはそのワンシーンに気付くアンテナを立ててるかどうかだろう。

何才になっても小さな命が織りなす感動に気付けるよう、精進を重ねたい。

頑張れニッポン!

 

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