第110回 『止観の修習』 

ここ最近は老犬の世話で疲れている。時間とエネルギーのほとんどを持っていかれている。寝不足だし、熱中症になりかけるし、とある飼い主さんから『疲れた顔してるね。」と言われる始末・・・。

独立した翌年からの付き合いをさせていただいている飼い主さんの犬で今年で18才になる婆さん犬である。飼い主さん宅で飼育するのが困難になった為、2021年から私が引き取って世話をしている柴犬婆さんである。食欲はあり、元気もあるのだが、ここ一週間、下の世話が大変な事になってきて、もうクタクタである。小便も大便もひっきりなしに出る。獣医さん曰く、後ろ足の筋肉の衰えにより、膀胱をコントロールするのが困難になってしまったようだ。最初の頃は部屋中に新聞紙を敷き詰めて汚す度に取り換えてたのだが、一日で大きいサイズのごみ袋二袋が汚れた新聞紙で一杯になってしまい、掃除も大変で埒が明かないと判断し、今は新聞紙の上にペットシーツを敷き詰める作戦に切り替えている。掃除も少し楽になり、ストレスも軽減したので当分の間はこれでいけそうであるが、これがこの先どこまで続くのかと思うと憂鬱になる。

老々介護の果てに・・・という悲しいニュースをよく耳にするが、気持ちはすごく分かる。長生きするのも考えモンだ。健やかに老いる事の重要性を痛切に感じる。

『今』に意識をむける精進をし、少しでも明るい方へ気持ちを持っていこうと思う今日この頃である。

熱中症にもご用心。

 

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