第24回 「摂理に従う」

先日とある番組内でモンゴル遊牧民の生活が紹介されており、内容がとても面白いので食い入るように見ておりました。羊を飼育・制御する為に犬を仕事のパートナーとして訓練しなくてはいけません。仔犬の頃からの飼い方や訓練法が一見手荒に見えるのですが、非常に理にかなっていて感銘を受けました。人と犬との心と体のぶつかり合いが展開され、そこにはテクニックと呼べるようなものはなく、むしろそのようなものが陳腐に思える程でした。

自然の摂理に従って生きる人達は動物の扱いが上手いですね。当たり前のように犬との上下関係をつくり、犬を共に生きる仲間として接しています。そして犬の表情が美しい。イキイキとしている。犬も人間同様に厳しい環境に身を置くと細胞が活性するんでしょうね。人間が自然の摂理に従った生き方をしていれば犬は人間に従うようになるのです。訓練士のみならず一般愛犬家も肝に銘じておくべきだと思います。

犬が何かしら問題行動をしでかした時は、自分自身が自然から逸脱し過ぎた生活をしていないかを省みる必要があると思います。自分の日常の生活習慣を振り返り、自然の摂理に反した行動を数えてみて下さい。大多数の人が(もちろん私も含めて)両手では足りないぐらいだと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です