第113回 『猶豫狐疑は病毒の第一』

毎日朝と夕方の一日二回お世話をさせて頂いている犬の散歩コースの空き地に黄色い可愛い花が一輪だけ咲いている。いや、咲き残っている。周りのお友達はとっくに散ってしまっているのに、何故かその花だけ自然の摂理に抗うかの如く残っている。その空き地を通る度にその花がまだ残っているかをチェックするのがいつしか日課になっていた。その花を見る度に「おぉ、今日も頑張ってたかぁ、偉いなぁお前はぁ。」などと声を掛けながら心の中で合掌する日々だったのだが、三日前から散り始め、昨日ついに完全に散ってしまった。大往生。正に命を生き切ったという感じで、寂しい気持ちになったがどちらかと言えば感謝の気持ちの方が大きい。こういう事に喜びを感じる事が、人からよく「変わってる」と言われる所以かもしれない・・・。

ここ一二か月の間で、人生観に大きく大きく影響を受ける本に数冊出会い、大変嬉しく、幸せな気持ちになり、ますます道を求める心と道を歩む喜びが大きくなった。人間としても、訓練士としても多くの方々に還元していけるよう精進を重ねていこうと思う今日この頃である。

もうすぐ12月。あっという間に年が変わる。

うかうかしていられない。

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